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23カルカッタコンクエストBFSは、高剛性かつ滑らかな巻き心地、そして所有欲を満たすクラシカルなデザインが魅力のリールで、僕もメバリングや渓流で愛用しています。しかし、フレーム形状の影響で非常にサミングしづらいという課題も感じていました。特にPEライン使用時は、糸巻面でのサミングがトラブルの原因になるため避けたいところですが、実釣ではやむを得ず糸巻面でのサミングをしていたのが正直なところです。
そんな折、Avail製「ナロースプール」の存在を知り、導入してみたので、今回はそのインプレッションをまとめてみたいと思います。
取付け
ナロースプールを使用するためには、以下の三点が必要になります。
- ナロースプール本体
- ウォームシャフト
- 補助マグネット
こちらがナロースプール本体

こちらがウォームシャフト

マグネットは写真撮り忘れました。スミマセン…(笑)。
取り付け完了!

左が純正、右が取り付け後の状態です。ナロースプールという名のとおり、糸巻面はかなり細くなります。
※取付難易度は高め
ウォームシャフトを交換する必要があるため、リールを分解したことがない方にとっては少し難易度が高いかもしれません。公式サイトには丁寧な解説動画があるので、導入を検討中の方は事前にチェックを。自信がなければ、潔く諦めるのも選択肢です(笑)。
キャスト性能チェック
プラグ、ジグヘッド+ワーム、メタルジグでそれぞれキャスト性能をチェックしました。
タックルセッティングやチェック方法等は以下のとおりです。
- スプールにはPE0.6号を50m(フルに巻くと60m入ります)
- ロッドはインクスレーベル FXB-TS79UL Tres SABIO
- 風速2m/s程度の状況下、向かい風・追い風でそれぞれ安定してキャストできるブレーキ設定
- 糸ふけを巻き取った後、ルアー回収に要するリールの回転数を計測(リール1回転の最大巻上長は81cm)
※飛距離は「最大巻上長81cm × 回転数」から概算できますが、キャスト後はスプールが痩せる(=リール1回転の巻上長が短くなる)ため、実際の飛距離はそれよりも短くなります。
【結果】
1.プラグ

プラグ名 | リール回転数 | |
---|---|---|
追い風 | 向かい風 | |
ジェイドSP(2.2 g) | 35 | 15 |
オルガリップレス50(3.3 g) | 45 | 25 |
ガンシップ45(4.0 g) | 47 | 26 |
ローリングベイト48(4.5 g) | 50 | 33 |
S.P.M.65(5.5 g) | 55 | 40 |
追い風ならどのプラグも実用的な飛距離が出ます。ただ、軽量なジェイドSP(2.2g)は向かい風だと「何とか飛ばせる」というレベル(推定11~12m程度)。ただし、このルアー自体がそもそも向かい風に弱いので、スピニングタックルでもあまり飛ばない印象です。
逆に重めのS.P.M.65は、追い風で投げると50m巻いたラインがほぼ出切るほど飛びます。
2.ジグヘッド+ワーム

ジグヘッド重量 ※ワーム重量は0.6 g | リール回転数 | |
---|---|---|
追い風 | 向かい風 | |
0.5 g | 20 | 11 |
1.0 g | 25 | 16 |
1.5 g | 35 | 20 |
2.0 g | 38 | 25 |
3.0 g | 51 | 31 |
0.5gのジグヘッドは、向かい風だと8m程度が限界で、正直実釣には厳しいです。快適に使うなら1.0g以上という印象でした(※ワームの形状や重量によっても変わります)。
今回、基本は鉛ジグヘッドを使用しましたが、3.0gだけはタングステンを使用。これもあって、追い風では40m程度の飛距離が出せました。
3.メタルジグ

メタルジグ重量 | リール回転数 | |
---|---|---|
追い風 | 向かい風 | |
1.8 g | 34 | 22 |
3.5 g | 54 | 32 |
5.5 g | 計測不能 | 43 |
今回使用したのは前方重心のメタルジグ。そのため、後方重心モデルよりは飛距離が若干落ちますが、それでもプラグやジグヘッドより明らかに飛びます。
5.5gは追い風で投げるとラインが出切ってしまい、正確な飛距離測定ができませんでした。
実釣
メバリングで1.5g~7gのルアーを使用して実釣しました。
実際に使ってみて感じたのは、近距離のストラクチャーを狙う精度重視の釣りに非常に適性が高いということです。
例えば、1.5g前後のジグ単を使い、海藻のポケットをピッチング等のショートキャストで丁寧に撃つようなシチュエーション。まさにこういった釣りにピッタリだと感じました。
これまで、このナロースプールを使って、メバルはおそらく70尾以上(途中で数えるのを諦めました…笑)、アジも10尾程度、さらにシーバス、ソイ、カサゴなども釣っていますが、トラブルもなく非常に快適に使えています。
今後は、渓流での使用も予定していますので、また使い込んだ結果を追って報告したいと思います。


ナロースプールのメリット・デメリットを整理
【メリット】
- サミングがしやすい
当初の狙いどおり、サミングが非常にやり易くなりました。公式サイトでは塗装剥がれの観点からスプールエッジではなく糸巻面でのサミングが推奨されていますが、僕は塗装剥がれも覚悟のうえでスプールエッジを使っています(笑)。 - ライン放出がスムーズ(キャストフィール向上)
本来、このスプールはこれを目的として開発されています。純正スプールではレベルワインダーが端に寄った状態でキャストすると、ラインの放出時にわずかにノイズが手に伝わっていましたが、ナロースプールではその感覚がなくなり、明らかにラインの放出がスムーズでキャストフィールが向上しました。 - 軽量ルアー適性アップ
純正スプール6.6gに対し、ナロースプールは5.0g。軽さと放出性の向上で、軽量ルアーが快適に使えます。特に3g未満のルアーで純正スプールとの差が顕著になるように感じます。
【デメリット】
- ラインキャパシティが少ない(特に5g以上を遠投したい場合)
今回、追い風で5.5gのメタルジグを投げると50m巻いた糸が出切ってしまいました。人によってはラインキャパシティが少ないと感じるかもしれません。ただ、注意すべきは、遠投を目的としたスプールではないということ。本来は軽いものを狙ったところに正確に投げるためのスプールです。したがって、飛距離を求める方は純正スプールを使用した方が幸せになれると思います。(※さらに言うと、BFS系の28~30mmといった小口径スプールを搭載したリールは、そもそも遠投には不向きです) - スプールの回転音が純正スプールより大きめ
純正スプールが静かすぎるとも言えますが、ナロースプールにするとやや回転音が目立つようになります。イメージとしては、ダイワの小口径機(アルファスAIR等)より少し大きい程度の音です。私は全く気にしていません(笑)。 - 純正スプールが使えなくなる
ウォームシャフトを交換する都合上、ナロースプール装着後は純正スプールが使えません。また、メーカーオーバーホールに出す際には、一度リールを分解して元に戻す必要があるため、多少手間がかかります。
強度について
SNSなどでは「純正ではないBFS系スプールは強度が不安」という声を時々見かけます。これまでに僕がこのスプールを使って釣った最大魚は60cm台半ばのシーバスですが、その際は特に問題を感じませんでした。もちろん、それほど強烈な負荷がかかる状況ではなかったとも言えますが、普通に使う分には十分な強度があると感じています。
極端に無理な使い方(スプールを指で押さえて根掛かりを切る等…)をしたり、ナイロンラインを巻いてスプールに過度な圧をかけたりしない限り、実用上は心配ないと思います。
とはいえ、まだ使用期間が2か月程度と長くないため、今後も実釣を重ねて、しっかりと強度面を検証していく予定です。

結論
こんな方におすすめ!
- ルアーの飛行中に積極的にサミングして飛距離をコントロールしたい方
- 1.5~3gのルアーを多用し、オーバーヘッドだけでなくサイド、ピッチング、バックハンドなどでも精度高くキャストしたい方
- ラインキャパよりもキャストフィールや操作性を重視する方
- 手先が器用、リールの分解に慣れている方
こんな方は純正のままが幸せかも…
- サミングをほとんどしない、もしくは着水時のみ行う方
- 3g以上のルアーしか使わない方
- 太めのPE(0.8号~)を50m以上巻いてロングキャストしたい方
- リールの分解に自信がない方
まとめ
このナロースプール、決して万人向けではありませんが、軽量ルアーを正確に、快適に投げたい方には大きな武器になると感じました。僕は非常に満足しています。
ただし、用途によっては純正スプールのままの方が快適な場面もあるので、購入前にしっかり検討を。
気になっている方の参考になれば幸いです!
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